ウエディングスピーチ・結

ハルオさん、ミチル、ご両家の皆様。本日はおめでとうございます。
私は、新婦の高校時代からの友人のエリザベスです。


私とミチルは、高校3年生の時に同じクラスとなり、それから今まで仲良くさせて頂いています。
新郎のハルオさんのことは、全然知りません。何故かというと、ミチルに「お付き合いしている人がいる」という話を初めて聞いた8年前から、今日まで1度も、紹介されたことも、写真さえ見せてくれたことがなかったからです。チラ見せさえありません。私だけではなく、周りの友人たちも誰も見たことがなかったため、私の仲間内では、いつからかミチルの彼氏のことを、密かに「UMA」と呼んでいました。彼氏の存在は、もしかしたら、ミチルの脳内だけにしか存在しないのではないか、そう思いながら眠りについた夜もポツポツありました。そんなUMAも、今日ようやく、このおめでたい席で目撃することが出来たのです。ミチル、良かったね。もうハルオさんは、未確認生物じゃなくなったね(涙)。あと普通に素敵な人だね(笑)。
学生時代から、ミチルは明るくてセンスが良くて、明るくてセンスが良いです。明るくてセンスが良いので、逆に言うとセンスが良いから明るいのかも知れません。あ、あとマメです。マメ明るくて、マメセンスが良いのです。
料理上手だけど、なぜかレシピを教えてくれないミステリアスなところも魅力で、きっとミチルの美味しい手料理で、ハルオさんのことも射止めたんじゃないかな、と思います。特に「コレが美味しい!」という料理は具体的に思い浮かびませんが、もうミチルも結婚して奥さんとなられることですし、そろそろその企業秘密を、私ことエリザベスにも伝授してくれてもいいんじゃないでしょうか。
あとミチルは声が大きくて、コイツの喉にはメガホンが内蔵されているんじゃないか、と疑ったこともありました。実は今でも若干そう思ってます(笑)。深緑のウィンダムを乗り回しながらも、クラクションいらず。ミチルの「パァー!」は、世界のトヨタの「パァー!」に負けるとも劣らず立派な「パァー!」でした。釣りに出かけた際など、その「パァー!」で付近の魚が腹を上向けにして浮いてくるんじゃないかと思うほどです。きっと家庭に入っても、その「パァー!」で、賢く食費を浮かせて、家計を助けてくれるでしょう。
そしてミチルといえば、なんと言っても、その常人離れした腕の長さを抜きには語れません。バレーボールの時には『壁』とみんなから慕われ、高いところの物をとる時には『脚立』とみんなから重宝がられ、梅雨時に溜まった大量の洗濯物を干す時には『物干し竿』と、誰からも愛されていました。そんなミチルですから、結婚したあとも御家族の皆様から大切に扱われるに違いありません(涙)。
ミチル、末永くお幸せに。


本日は、ホントにおめでとうございます。