オフヶレポ・3

「カンパーイ!」ガシャーン!
みんな力の加減が分かっていないので、グラスやジョッキが全部割れました。テーブルはビショ濡れ。
慌てて女性の店員さんがやってきて、「お怪我はございませんか?」。
「お怪我はないけど、月が綺麗な夜だから」と人格さん。ピクッとする店員さん。「・・・上弦の月はまだまだ暗いですよ」「暗いながらもちょは光る」「・・・お待ちしておりました。ささ、コチラへ」
合言葉が通じ、店の奥へと移動。女性用トイレや厨房の冷蔵庫なんかを通り抜けた先に、「ヒ・ミ・ツ基地」と書かれた扉がありました。扉を開けて、全員中へ。どんな経路だったのか分かりませんが、元のテーブルに戻りました。全員着席。テーブルはビショ濡れのままでした。


「で、状況は?」
「選りすぐりの密偵を送って探りを入れようと試みてはいるものの、戻って来たものは・・・」
戻って来ないということは、もはや・・・しばしの間、全員沈黙。
「・・・そうか・・・で、何人くらい?」
「人というか、匹です」
「匹?」
「はい、密偵として送り込んだのは、カブト虫およびクワガタ虫ですので・・・」
全員が、はっとして、ちょさんとでるでるさんを見ました。
ちょさんの頭のプリンに群がるカブト虫達。でるでるさんのメロンに群がるクワガタ虫達。
え?なになに?という表情で見返すちょさんとでるでるさん。
「組織のエリート達が、そんな罠にハマるなんて・・・」と気を失いかける店員さん。


「まあイイデース!例の『新宿の危機』ハどうなんデスかジャーップ?」と外人さん。
外人さんの外人喋りキャラは、そのうち面倒になってなくなると思います。
「あの、前から聞きたかったんですけど・・・」と、田口パンティさん。「『新宿の危機』って、なんですか?」
「え?知らないの?」と、くわえた釘をカチカチ鳴らしながらうさうさ脳さん。
たぐパンさんが「はい」。すると次に人格さん。
「まさかえちこ(ぱんてぃさん)が知らなかったなんて・・・ということは、誰が知ってんだい?」
シーン。誰も知りませんでした。
「で、では私の方からご説明申し上げます」と店員さんが説明を始めました。
「『新宿の危機』は、作戦上の暗号名です」
「暗号名?」
「はい。『新宿の危機』というのは、別に災害のことではなく、人間です」
「じゃあ、新宿の危機を救うって・・・」
「はい。新宿の危機さんを救い出すのが、今回の任務になります」
「えー、そうだったんだー・・・」正に意外な展開でした。今でも意外に思ってます。
「で、その危機さんてのは?」
「それはもう、皆さん御存知な人です。それは・・・」


・・・そうか!そうだったのか!・・・いやホントにそうなのか!?


 続く