二足歩行の一撃

ノックの音で起こされり。
こんなに朝早く(11時)からどなた?と思いながらドアを開けてみると、立っていたのは、とあるアンケート会社の方でした。


「ふぁい?」
「あら、いらっしゃっいましたか。わたくし○○の○○と申します」
調査員のおばさまは、起き抜けの脳には厳しい早口なテンポでそう申します。
「おやすみのところでしたでしょうか?申し訳ございません。御連絡があったかと思うのですが・・・」
「あぁ・・・はぃ・・・」
数日前に、調査員が伺いますという連絡があったことを、ぼんやりと思い出す。
「それではアンケートにお答え頂きたいのですけれど、それほどお時間は頂きませんので。お願い致します」
「はぁ・・・」
そう言いながら、テキパキと取り出したシートには、ホンダのアシモやらトヨタのなんとかやらソニーのなんとかなどの、二足歩行ロボットの写真が並んでいます。
「まず始めに、これらの『二足歩行ロボット』は御存知でしょうか?」
・・・ロボット?・・・二足歩行?・・・


起床して30秒以内にされる質問としては、かなり画期的な部類じゃないでしょうか。
起き抜けに『二足歩行ロボット』について訊ねられるなんて、なかなか貴重な経験でした。いま思えば。
でもその時は眠かっただけでして。


「こちらに並んだ写真のロボットで、御存知のモノはございますか?」
「コチラのロボットが、○○というメーカーの製品であることを御存知でしたか?」
「では、コチラのロボットについてのイメージを、次の番号の中からお選び下さい」


うろ覚えですが、そんな感じの質問が続きました。
イメージって言われてもなー。
「バッテリーが切れたら動かなくなりそう」くらいしかないですよ。