ビックリ人間大集合焼肉屋 オルレアン店

夜に焼肉屋に行きまして、牛や豚の肉や内臓を焼いては食べ焼いては食べしてました。肉食丸出しです。
炭火焼だったんですけど、従業員のお姉さんが「網を取り替えまーす」って、素手で網を取り替えていったのには驚かされました。ビックリ人間て意外と身近なところに潜んでいて、僕のような一般人をビックリさせようと虎視眈々と狙っているのかもしれません。ガルルルル。


今回の話の主役は、そんなビックリ姉ちゃんではなく、近くに座っていたヤングなカップルです。年の頃は18から20くらいでしょうか。2人とも不健康な色黒さで、髪の毛は『キューティクルなんて親のカタキ!』かと思うほどカッサカサな茶髪でした。それと耳だけでなく、鼻や口や、色んなトコにピアスをつけてまして、2人分合わせたらパチンコ玉何発分になるだろうと思いました。全部外したら、動きも1.2倍くらいは早くなりそう。
まずそのカップルの女の子が、「自分の腕にカレシの名前を安全ピンで彫った」という強者の友達の話をしていまして、それを聞いた男の子が「あ、オレもオマエの名前を彫るから、オマエもオレの名前いれない?」って言い出しました。
これだけでも面白そうですよね。あまり良い趣味とは言えませんが、あまりにも面白い話だったので、失礼ながら聞き耳を立ててしまいました。目は肉の焼き加減に注目しながらも、耳はジュージューという肉の焼ける音ではなくカップルの会話という状態。以下会話文形式。


 ♀「えー安全ピンで?痛そうだしぃー」
  (それ以外の意味でも痛そうだ)
 ♂「それだと消えるジャン。ちゃんとタトゥーいれんの」
  (何が『ちゃんと』なのかよく分からん)
 ♀「それはちょっとなー。だって一生モノだよ?」
  (『一生モノ』って言葉がこんなに面白く響くとは)
 ♂「腕に大きくじゃなくて、手首のところに小さくさ」
  (そういうのって愛情の大きさに比例する?)
 ♀「んー、でもどうせ彫るんなら一生モノだしキレイな言葉がイイよ」
  (『一生モノ』って口癖?)
 ♂「あー?例えば?」
  (根本的なところが変わっちゃったね)
 ♀「うーん・・・『ジャンヌ・ダルク』とか」
  (この発言、完全にボケだと思いました)
 ♂「あー『ジャンヌ・ダルク』か」
  (普通に納得してました。ここにもビックリ人間が)


まさか百年戦争において異端者としてイギリス軍に火刑に処された、あのフランスの英雄『Jehanne Darc』への畏敬の念を込めて彫ろうというわけではないと思いますが、何故にジャンヌ・ダルク?お互いへの愛情確認みたいな行為なんじゃなかったっけ?響きだけ?
そういえばバンドで『Janne Da Arc』ってのがいましたね。2人とも、このバンドのファンなのでしょうか。その方がまだ納得いく。ちなみにこのバンド、永井豪さんの漫画「デビルマン」のキャラクターがその由来だそうです。すぐに忘れそうな豆知識。
いずれにしても、『カノジョ(カレシ)<ジャンヌ・ダルク』なわけですね。2人の前途に幸あれ。