作曲ノウハウ

『日記を書く』なんですよ。何が?ここで文章を書く時に、まずクリックするのが。
しかし日記はほとんど書いてない。んー、だって曲作りの過程って書きようがないよなー。
でも諦めることなくチャレンジしてみましょう。
なお極力避けますが、やむを得ず専門用語が出て来るかもしれません。僕もよく分からないので解説は御容赦下さい。


 〜ある日のガス電池〜
午前11時、もぞもぞと起床。朝起きてまずやることは、コーヒーをいれるためのお湯を沸かすこと。
水道水を入れておくと不老不死の水になるという効果のほどは疑わしいマジックポットから、カップ一杯分の水を手鍋に注ぐ。
出来たコーヒー片手に寝室に戻る。寝室兼仕事場兼遊び場兼台所。
まずはMacの電源を入れる。Winは必要に応じて立ち上げるが、メインはMac。いまだに旧OS。
旧と9がかかっている。我ながら上手い。本日初笑い。


曲作り開始。今日の曲は、「主人公が軍師を迎えるために3回軍師の所を訪れるが、3回とも断られて怒って切り殺す」という場面に使われる曲。
難しい。一体どんな設定なんだか。しかし昨日作っていた「ヒロイン(クロサイ)のテーマ」よりはまだマシと言える。クロサイ、しかもリアル。


まずは使用楽器選び。ドラムキットを作る。サンプリングCDを選び、単発の音を抜き出す。それをエディターで加工。
バスドラムのリバーブ成分が余計なのでノイズゲートでカット。スネアも同様の処理をするが、こちらはピッチを5オクターブほど上げる。
ピチ!って音になる。もはやスネアに聴こえないが、あとでイコライジングすればいけるだろう。
刻みは音源のモノを使う。タムは知らん。タムって何だ?フィルがないことで主人公の悲愴感を表そう。
ベースは初の試みながら思い切って口ベースに決定。「ボンボンボン・・・アハハ」と発声してみる。
低域成分が若干不安だ。あと時々笑い声が混じる。本日初笑い2。まあ、あとでイコライジングすれば使えるだろう。
あとはシンセパッドとオルガン1、オルガン2、オルガン3をチョイス。メロディはオルガン4に設定。


実際に曲に取りかかる。シンセパッドでコード進行決め。んー・・・Cmaj7-Cmaj7-Cm7-Cm7。お、斬新?
人指し指と薬指が動くというなかなか技巧的な進行。あとでイコライジングする必要があるかもしれないが、仮決定とする。
テンポは32に設定。遅!しかしこれだけで7分間を乗り切るには都合が良い。
次はドラムパターン。1、2、4拍でスネア。2拍の裏でバスドラムが2泊の無断外泊。ハットの刻みは8と16を足して5で割った余り刻み。
口ベースのためにRECブース(風呂場)に入る。「ボンボンボン・・・アハハ・・・ボンボン・・・」出来た。途中アドリブでの「ポン」も忘れない。
次にバッキング。オルガン1がオルガン2のサポート、オルガン2がオルガン3のサポート、オルガン3がオルガン1のサポートをするフレーズを構築。
(オルガン1・ルート→3度→5度/オルガン2・5度→ルート→3度/オルガン3・3度→5度→ルート)
どいつも一人では生きていけないヤツらだ情けない。お陰で複雑な構造になってしまった。
メロディのオルガン4だが、鳴っている音がオルガンばかりでどれがメロディか分かりにくい。でも、あとでイコライジングすれば何とかなる。
何とものっぺりっとした状態なので、シーケンスフレーズを追加する。サイン波の4分をルートで鳴らしてみる。
相変わらずのっぺり状態のままだが、そこはそれ、イコライジングすればいける。


11時10分、曲の全パーツが完成する。我ながら早いな。コーヒーいれるのに6分かかったのに。これだと年に1万曲くらい作れるかも。
ミックスのためWinを立ち上げ、作ったファイルをWinに移す。
ドラムにオーバードライブをかけてから、リバーブをかけてその成分だけを抜き出す。単なるノイズ残響だが、イコライジングは万能。
バッキングのオルガンはまとめてリングモジュールを通してから8分のディレイをかけてからっと揚げる。イコライジングより塩で。
パッドは奥に引っ込めるためにフェイザーをかけコーラス成分だけにしてモノラル変換する。反位相で完全に音が消えるが、イコライジング万歳。
メロのオルガンは前に出すため、目が悪いということで黒板に近い一番前の席に座らせる。ガリ勉な印象だが、イコライジングは神。


ようやく残すところミックスダウンだけだが、さて、どこから、おかしい?
やはり日記向きな日常ではないらしい。ざ〜んねん。