リーゼントに囲まれて

ライブ観賞@下北沢。
出演バンドなどの情報を、まったく知らされずに連れて行ってもらったのですが、フタを開けてみれば『ロックンロールナイト』。出演者ほぼ全員がリーゼント。予想外だったので少々面食らう。
演奏される曲は、古き良き60sのロック。つまりはC-F-G。さっきまで演奏していたバンドと、いま演奏中のバンドの曲の違いが、イマイチよく分からない。でもライブハウスは大盛り上がり。そんなお客達も、男性は大半がリーゼント。右を見ても左を見てもリーゼント。僕はノーリーゼント。女性は60年代チックなワンピースでツイスト。年齢層はどちらも全体的に高め。リーゼントなんて普段見かけることもないけれど、集まるトコには集まってくるものだと感心してしまう。まるで樹液に群がるカブトムシのよう。
あるバンドのギターが『E.YAZAWA』と書かれたバスタオルを肩にかけたので、あ、ここは笑うトコかな、と思ったけど、誰一人笑う者はいない。ベースはベースで、キーチェーンにジャラジャラと10本以上も鍵をぶら下げてて、ロックンローラーのくせに、どれだけ守るものがあるのかと思ったけど、やっぱり誰一人笑う者はいない。
まるで松本人志が描くような「シュールな世界に1人だけ放り出されてしまうコント」の中に入り込んだかのごとし。それはそれで、なかなか楽しめるライブでした。ただ音量がデカ過ぎたのか、翌日まで鼓膜がバカになりました。


あ、前座とトリを務めたバンドは、王道的ロックではなかったけどカッコ良かった。

そんなトリのバンドは立ちドラム。すげぇカッコいい。