テープ巻くマン

カセットテープを最後に使ったのって、いつのことだっけ?
例のごとくwikiってみたら、国内でカセットテープを作っているのは、もはやTDKのみ。しかもそれも2007年でイメーションへ委譲。ってマジですか。純正国産カセットテープは絶滅ですか。まあそうなるのも必然だと思われる時流。いまテープを渡されても、僕には聴くすべありません。中学や高校の頃には、好きな曲をテープの尺にピッタリと合うように、秒まで計算してダビングしたりしたものです。60分テープなら1分。90分テープなら2分くらい余分があるので、それを念頭に置いて計算しなくてはいけません。A型っぽいすね。きっちり合わせたテープをポータブルプレイヤーで聴いた時の、快心のオートリバースが心地良かったりしました。


なんで急にカセットテープのことを思い出したのかというと、今日見た浮浪の方が、テープをするすると引きずり出し、ある程度引き出したところでリールをくるくる回して、テープをキレイに元に戻す。戻したらまたテープをするする引きずり出し、リールをくるくる回して戻す。するするくるくるするするくるくる・・・ということを、まるでとり憑かれたかのように延々と繰り返すのを見たからです。一体なににとり憑かれれば、そんな状態になるんでしょう。糸巻き機か。
今は仕事をしてないようでしたが、手先が器用そうだったので、若い頃にはその器用さを活かせる仕事に就いていたのかもしれない、などと想像しました。もしくは職場でも、するするくるくるばっかりしていて、その結果クビになったのかもしれません。それならそれできっと本望。