見渡す限り赤い料理

四川料理がウマ辛い。

得意、というわけではないけど、それほど辛さに弱い方でもない、と思っていたのは、まだ十代の頃。辛いモノ好きな人が、周りにあまりいなかった、というだけでした。まさに井の中の蛙。特に家族が辛いモノを好んで食べなかったことが、大きく影響していたかもしれません。その時点で、どれほど成長しても遺伝子的に辛いモノ好きな大人になることはない、ということは決定していたというのに。今でもキライってことはないですが、喉が痛いとか、バカげてるとしか思えない。手頃な罰ゲームか。
時折、辛いモノが好きな人で「全然辛くないじゃん!」って不満を言いながら、得意気に七味だのタバスコだのを料理にかけまくる人を見かけます。そういう人を見るたび、「すごいなー」と感心するのと同時に、「この人は味覚がバカなのかもしれない」と思い、その2つを同時に感じるものだから、「コイツすごいバカなのかも」という印象が育まれる摩訶不思議。当人としては、もっと辛いモノを食べたいという欲求に、素直に従っているだけなんでしょうけど。